固定火葬炉と移動火葬車まとめ

広島のペット葬儀、火葬、納骨、供養

逢の杜ペット霊園コラムです(^-^)

こちらでは、火葬施設としての 固定火葬炉 と 移動火葬について詳しくお伝えします。

固定火葬炉の特徴

固定火葬炉とは、設置型の火葬炉です。

人間の火葬をするときにイメージされる火葬炉をペットさん用に改築したものになります。

特徴としましては以下のようになります。

・人間の火葬と同じようなイメージ

・そのための専用の場所なので、周りや天候を気にせずに火葬とお骨上げができる

・葬儀場や納骨施設が併設されていることが多く、手厚いセレモニーや葬儀が希望できる

・キャスタブル式の火葬炉の場合は、細かな骨(灰に至るまで)も拾える

移動火葬車の特徴

移動火葬車とは、火葬炉を車に積んで出張先で火葬ができる施設です。許可申請の点で固定火葬炉よりも導入が容易なこともあり、近年多くみられるようになりました。

移動火葬車の特徴は以下のようになります。

・出張先での火葬とお骨上げとなるので、周辺の環境や天候に配慮が必要

・周辺環境に配慮するため、一見それとわからないような車両が多い

・車両に積める炉の容量に限りがあるため、超大型の子や合同火葬に適しにくい

・遺骨の埋葬先は提携の寺院などになる場合が多い

・重量のあるキャスタブル式ではなく軽量なファイバーマット式が多いので、固定火葬炉ほどは細かな骨は拾えない

・諸条件が合うならば、自宅まで来てもらえてそこですべて済むというメリットがある

・棺の素材によっては火葬時に遺体を棺から出さなければならないものも

火葬方法や条件から選ぶ方法

固定火葬炉と移動火葬では、得意とする火葬の分野が違います。

ここでは火葬方法から見ていきましょう。

〇立会個別火葬

 固定火葬炉・移動火葬ともに可能です。

ポイントは、固定火葬炉はそのための専用の場所であることに対して移動火葬は出張先での火葬になりますから、火葬やお骨上げをする環境が違うということです。

移動火葬の場合は出張先や人里での火葬となるため、それに適した条件の場所でなければ、結果移動を強いられたり、ある程度世間の目にさらされながらのお見送りとなることは否めません。

〇一任個別火葬、おまかせ個別火葬

 固定火葬炉・移動火葬ともに可能です。

いずれも火葬とお骨上げはスタッフに一任する方法となりますが、ポイントは遺骨が帰ってくるまでの期間にあります。

移動火葬の場合は出張先での個別火葬が基本の設備ですので、おそらくエリアごとに定番の火葬ポイント(人目に付きにくく、車を停めて置ける場所)へ移動し、火葬とお骨上げを行います。

よってその流れで遺骨は戻ってくるスケジュールが組めます。

対して固定火葬炉の場合は、出張先から火葬炉までの移動スケジュールが必要なため、移動火葬に比べて遺骨が戻ってくるまでの期間が長くなる傾向があります。

〇合同火葬

固定火葬炉は可能です。

移動火葬車は業者によってできない場合があります。

これは、移動火葬車は火葬炉のサイズに限りがあり合同火葬に適さないことと、業者が自社で遺骨の埋葬先を持たないケースが多いためです。

死生観や公共衛生の観点から

古来からの日本の習慣からいいますと、

人が荼毘に伏す場所(火葬される場所)は人里からは少し離れたところで、

そのための場所が確保されていました。

そこはいわばあの世とこの世の境目なわけですから、

ある種の聖域でもあり、生者の日常のなかには置けないものだったのですね。

その名残や習慣はいまでも残っており、市営の火葬場は特にそういった事情を考慮された場所に設置されております。

 

人間の火葬場がおいそれと移動火葬にならない理由は法律的な問題と、こういった死生観によるものです。

ここでペット火葬に話を戻します。

今や私たちの家族となったペットさんにとって、改めてどのような場所での火葬が望ましいでしょうか。

 

お見送りをする、火葬する、遺骨になり埋葬するというプロセスは、単なる作業ではなくそこに霊的な因縁を扱う意味合いがあります。

そして現実のところ「ここで火葬をやっています」という看板を出して行えないということは、公共衛生への配慮をしながら隠れてやる立場ということです。

移動火葬車は便利ではありますが、この点を承知したうえで利用するべきものです。

 

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