広島のペット火葬・逢の杜ペット霊園コラムです。
今回はペット葬儀における失敗や後悔をしないための情報をまとめました。
目次
後悔になりやすい状況
逢の杜ペット霊園で様々なご相談をお受けする中で、ペットのお見送りにおいて後悔になりやすい状況”があるように感じます。
(ただ後悔といっても、激しいもの、軽度のもの、言葉にできないものなどいろんな程度がありますが)
いったいどんなときに、後悔を感じやすいのでしょうか。
ひとつひとつのご相談の事例をお伝えすることはできませんが、総じて言えることは、
してあげられるだけしてあげたという納得があるかどうか
であると感じます。
ペットは自分で言葉を発して意思表示することはできません。文字通り生活のすべてをあなたに委ね生きています。そしてその関係性は、やがてくるお別れのときも同様です。
彼らは人間のように遺言を残すこともできませんから、ペットがどのような葬儀や火葬を望んでいるかは、ご家族の判断と責任において行うほかにありません。
ペットがきっとそう望んでいると思われる葬儀を、しっかりご家族でご相談した上でお選びになることです。そうしてご家族で決めたお見送りならば、どの子もきっと喜んで受け入れてくれるはずではないでしょうか。
後悔しないためにもうひとつお伝えしたいと思うことは、
“死にしっかり向き合う”ということです。
“死に捉われないように”お見送りをする方がいらっしゃいますがこれは逆効果になりやすくお勧めしません。しっかり死と向き合いお見送りしてあげることで、むしろ捉われから解放されやすくなります。
ペット火葬を選ぶときの注意点
ペット火葬の場合はどの業者サービスを選ぶかによって、火葬の内容・遺骨の取り扱い選択肢・その後の供養環境 が変わります。
失敗しないためのポイントは、
・個別火葬を選べばペットの遺骨を拾い、手元供養もできる
・心行くまで手元供養したのちに、合同供養墓や納骨堂などに納骨し供養してもらうこともできる
・遺骨の埋葬場所は、選ぶ選択肢によってかなり変わること(お参りが難しい場合も)
この3つをまずは知っていただくことです。(知らずにお選びになっている方が多い)
特に最終的な遺骨の納骨(埋葬)先がどうなるかは、その後の供養にとってとても大切なことになりますのでご注意ください。
葬儀の意味合いとは
現代は人間の葬儀においても多様化と簡略化が進み、昔ながらの“葬儀”“お葬式”が執り行われなくなってきているようです。
これは都会に住む方々に顕著で、ある社会学者によるとこれは、
「死後の世界も自分の意識の支配下におけると考えている」ということらしいです。
改めて考えてみると、昔ながらのお葬儀には一体どのような意味があるのでしょう。
ここである高僧から伺ったお話を、私なりに表現してお伝えしたいと思います。
あの世とこの世は表裏一体ではありますが、それでも肉体が滅べばその関係性は生前のままではなくなります。物質的な接触はなくなり、そこに残されるものは“こころ”でのつながりです。
死別によりこの世から旅立つにあたり、
“この世での因縁を解きほぐし、切る” という作法があるのだそうです。
それは肉体を離れ新しい場所、新しい関係性へと進むために、この世の荷物を一旦下ろすということかもしれません。
またそれを成仏というのでしょう。
この作業をするのが僧侶の役割なのだそうです。
そして法要などの供養を行うことは、新しい世界へ旅立つものへ、その足元を照らしてあげる役割があるのだそうです。
このエピソードは私自身にはとても分かりやすく理解できるものでした。
お経の意味合いも、深く勉強していけば果てがないくらい奥深い世界です。
しかし私たちの大切な家族の旅立ちにおいてその力を発揮してくれるのならば、
ほんとうに有難いことだと感じます。
お葬儀の作法も時代と共に変わっていきますが、こういった本来のあたたかい意味合いを知った上で、ご家族に合った方法のお見送り(お葬儀)をしてあげてください。
旅立つものからすれば、こんなにもうれしいことはないと思うのではないでしょうか。
別れてもまた逢うまでの霊の杜
逢の杜ペット霊園